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2019年5月11日

4カ月連続で参考指数を上回る―ひふみ投信の2019年4月の運用成績



サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2019年4月次運用報告書が出ましたので定例ウオッチです。2019年4月の「ひふみ投信」の騰落率は+2.9%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.7%でした。純資産残高は4月26日段階で1331億円(前月は1307億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7666億円(前月は7592億円)となりました。これで2019年に入ってから4カ月連続で参考指数を上回る成績となるなど絶好調です。先日、「ひふみ投信」を運用するレオス・キャピタルワークスがスポンサーになっている民間ロケットの打ち上げが成功しましたが、運用の方もロケットさながらに上昇が続いています。

4月は中国のマクロ経済指数が堅調だったことや米中貿易交渉への楽観期待が高まったことで底堅い市場動向となりました。ただ、日本株は10連休前ということもあって売買出来高は盛り上がらず、日経平均株価も2万2000円を超えたところで上値が重くなる展開です。米国株も好調な企業決算を背景に史上最水準を回復したものの、その後は方向感に欠ける展開となりました。

こうした中、「ひふみ投信」は参考指数をアウトパフォームすることができました。例年、4月は参考指数に負けるケースが多かったそうですが、アノマリーとは言え不得意な月次を勝ちで終えたことは意味があると思います。最高運用責任者の藤野英人さんは年初からの好調な運用成績に関して次のようにコメントしています。
ひふみは過去10年以上の運用期間の中で、大幅に下落した後の反発力が強いのですが、今回も同じような動きを見せ、ひふみらしい展開になっています。
2018年後半は非常に苦戦した「ひふみ投信」ですが、こういった“ひふみらしい”運用ができているうちは、受益者としても安心です。また、米国株が大きく上げていることから一部を売却し、日本株も消費関連企業のウエイトを下げたそうです。一方で半導体関連株など秋以降の業績回復が見込まれる企業の買い増したとのこと。こうした戦略が成果を上げるのか期待したいと思います。

4月まで好調な運用ができたわけですが、5月に入ってから市場環境は激変です。トランプ米大統領が中国への追加関税適用を決め、中国も対抗措置をとるなど米中貿易戦争が急展開。このため世界の株式市場が一気に不安定となりました。非常に難しい相場環境の中で「ひふみ投信」がどのような運用を見せてくれるのか受益者の1人として非常に注目しています。

さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回はアマノ(6436)。タイムレコーダーや入室管理、駐車場・駐輪場管理システムを扱う時間情報システム事業と、工業用ロボット掃除機や空気輸送システムなど環境関連システム事業を主力とする企業です。今後、「働き方改革」の流れの中で時間管理システムへの注目は一段と高まるでしょうし、人手不足によって駐車場の全自動料金精算機のような無人化・自動化システムの需要が高まるというのがメインストリーとなります。非常に“ひふみ好み”の地味で地道な銘柄に感じました。

【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信

ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、カブドットコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。

また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも素晴らしく、iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン



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