サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2019年3月次運用報告書が出ましたので定例ウオッチです。2019年3月の「ひふみ投信」の騰落率は+0.5%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+0.1%でした。純資産残高は3月29日段階で1307億円(前月は1312億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7592億円(前月は7568億円)となりました。これで1月から3カ月連続で参考指数をアウトパフォームしたことになります。2019年に入って徐々にひふみらしい運用が戻りつつあります。
3月の株式相場は材料不足から動意の少ない展開となりました。そんな中で年明けから「ひふみ投信」は堅実に参考指数を上回る成績を上げているので、受益者としてはひと安心といったところでしょうか。そのあたりに関して最高運用責任者の藤野英人氏も自信を深めているようで、運用報告書では次のように書いています。
ひふみの強さは市場が一度底をつけてからの反発力にあります。過去を振り返ってみると底をつけてから3~8ヶ月程度で市場平均を上回る回復を示すことが多く、これが長期でみたひふみの好パフォーマンスの原動力でもあります。今回もそれに近い動きになっていると見ています。2018年はいろいろと言われた「ひふみ投信」ですが、我慢して保有を続けた受益者は、徐々に報われる展開になっているのではないでしょうか。結局、アクティブファンドを通じた投資というのは、受益者がどれだけファンドを信頼できるかにかかっているわけで、世間の雑音に付和雷同してしまうようなタイプの人には向いていないのかもしれません。
今後の見通しに関しては、半導体関連やハイテク関連の在庫調整が終了し、再度上向いていく可能性が出ているそうです。同時に消費税増税が迫っていることで日本の消費関連銘柄は厳しくなる可能性もあるとか。このため日本株については輸出ハイテク関連企業の比率を上昇させることを計画していて、既にポートフォリオの入れ替えにも着手したようです。このあたりの「守りながらふやす」運用に引き続き期待したいと思います。
さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回は3月の「ひふみアカデミー」でも少し紹介されていたOLLIE'S BARGAIN OUTLET HOLDINGS(OLLI)でした。米国の小売企業で、企業が処分する過剰在庫品や倒産企業のデッドストックを仕入れて格安販売している企業です。米国ではAmazonが販売を拡大させたことでリアル店舗の倒産や閉店が相次いでいます。するとOLLIE'S BARGAIN OUTLET HOLDINGSが安く商品を仕入れることができ業績が伸びる。Amazonが拡大すれば、OLLIE'S BARGAIN OUTLET HOLDINGSの業績も伸びるという構図になっています。「ひふみ投信」はAmazonの株も保有しているので、まさに「王手飛車取り」となる銘柄選択。実に感心しました。
【ご参考】
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また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも素晴らしく、iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン、マネックス証券確定拠出年金プラン
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