サテライトポートフォリオの一部として積立投資している「ひふみ投信」の2019年2月次運用報告書が出ましたので定例ウオッチです。2019年2月の「ひふみ投信」の騰落率は+4.8%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+2.6%でした。純資産残高は2月28日段階で1312億円(前月は1248億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7568億円(前月は7189億円)となりました。1月に続いて参考指数を大きくアウトパフォームしています。いよいよ反撃の狼煙を上げるといったところでしょうか。
年明けから世界的に株価は回復傾向ですが「ひふみ投信」もその波にうまく乗れています。米中貿易摩擦の先行きや米国の利上げなどに関してやや安堵感が出ていることが要因だと考えられます。ただ、やはり景気は後退局面に入ったとの見方も強まっていることから、今後の運用戦略は一段と難しいものになりそうです。これに対して最高運用責任者の藤野英人さんは次のようにコメントしています。
景気後退でもしっかり成長できる地味で地道な銘柄、および将来の景気回復のときに確実に前回のピークのときよりも業績が上向くような循環的な成長企業にそれぞれしっかりと投資をしていくことが大事で、それがひふみの強みだと考えています。また引き続き5G関連、人材関連、AIなどの新しいテクノロジー関連企業への投資をしっかりと行ないながら、ひふみらしい「守りながらふやす」運用に徹していこうと考えております。ぜひとも頑張って欲しいものです。また、組み入れ上位銘柄を見ると6位にOLLIE'S BARGAIN OUTLET HOLDINGS(OLLI)という見慣れない米国株の名前が。米国の小売企業で、企業が処分する過剰在庫品や倒産企業のデッドストックを仕入れて格安販売している企業だそうです。日本でいうところの“バッタ屋”ですね。この銘柄選択については「ひふみアカデミー」で藤野さん自身が説明しているので参照してみてください。
なかなかユニークな発想に驚く。確かにAmazonのようにECが発展して通常の小売業が疲弊し、同時に消費の二極化が進む中でもう一方の極に軸足を置いた業態というのは無視できません。そして、景気の後退局面ではこういった“デフレ銘柄”が強いというのは、既に日本の株式市場で確認されているものでもあります。こういう意外性のある銘柄を拾ってくるところが「ひふみ投信」の魅力ですが、それは米国株でも同様でした。
さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介ですが、こちらも「ひふみ投信」らしさが表れている銘柄です。今回はUUUM(3990)。ユーチューバーのマネジメント会社です。この会社についてはIPOの時から知っていましたが、胡散臭さ全開の銘柄だと感じていました。ところかが株価は急上昇。はっきり言って、このような銘柄は個別株では怖くて買えません。そんな銘柄を思い切って買ってくれるところがアクティブファンドの魅力です。分散されたポートフォリオの一部なら、胡散臭い銘柄でもダメージが軽微だからです。
【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信
ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、カブドットコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。
また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも素晴らしく、iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン、マネックス証券確定拠出年金プラン
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