サテライトポートフォリオの一部として積立投資している「ひふみ投信」の2019年1月次運用報告書が出ました。2019年1月の「ひふみ投信」の騰落率は+6.5%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+4.9%でした。久しぶりに参考指数を大きくアウトパフォームしています。純資産残高は1月31日段階で1248億円(前月は1159億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は7189億円(前月は6665億円)となりました。ひふみロケットよろしく2018年12月は墜落同然の成績でしたが、年が明けて上昇へエンジン再起動といきたいものです。
昨年末は、世界的なパニック相場といった様相を呈し、ひふみ投信も基準価額を大幅に下げたわけですが、ようやく年が明けてからは市場のマインドも落ち着きを取り戻しつつあります。米中貿易戦争に妥協の兆しが見えてきたことや米国連邦準備制度理事会(FRB)が利上げに対してハト派的スタンツを強めたことが相場の好材料となり、12月の下げから反発しています。
こうした中、ひふみ投信のポートフォリオも大幅に変化しました。最高運用責任者の藤野英人さんは現在の組み入れ銘柄について次のように説明しました。
ハイテク銘柄や輸出関連銘柄の中で、米中貿易摩擦の影響やアップルのiPhone販売低迷の影響を受けやすい銘柄の比率を下げて、5G関連企業や労働力 不足関連企業など、景気変動の影響を受けにくい銘柄にシフトしてきており、1月はアンリツが上方修正を発表するなど目論見通りの展開になりつつあります。いまのところ狙い通りといったところでしょう。ただし、藤野さんも「まだ昨年末の下げを取り戻していませんし、まだまだ満足する結果とは言えません」とも書いているように、ひふみ投信の真価が問われるはこれからです。同時に、受益者の質も引き続き問われることになるでしょう。
前回の記事で2019年は「ひふみ投信」にとって極めて重要な年となると書きましたが、とりあえずは幸先の良いスタートをきれたことは受益者の1人としてうれしく思います。今回も参考に2019年2月の「ひふみアカデミー」の動画を上げておきます。
さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回は、九電工(1959)でした。配線・電気工事会社ですが、最近は空調管設備工事や防災システム、医療画像遠隔診断支援サービスなどへも進出しています。ひふみが好む典型的なサービスの銘柄だと感じます。こういう地味な銘柄を見つけるところが、ひふみの魅力だと再認識しました。
【ご参考】
ひふみ投信は、銀行や証券会社といった販売会社を通さない直販ファンドです。ネットから無料で口座を開設することができます。⇒ひふみ投信
ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する「ひふみプラス」はSBI証券 、カブドットコム証券、楽天証券、マネックス証券など主要ネット証券や地方銀行などで買うことができます。
また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券、イオン銀行、松井証券、マネックス証券のiDeCoはいずれも運営管理手数料が無料であり、低コストなインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも素晴らしく、iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン、松井証券確定拠出年金プラン、マネックス証券確定拠出年金プラン
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