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2018年4月4日

非常識な金融機関の営業活動



銀行など金融機関も営利企業ですから、日々の営業活動が大切というのは誰でも分かることです。ただ、顧客の立場からすると、ちょっと非常識じゃないかと思うようなケースが多々あります。つい最近も、ある金融機関から営業を受けたのですが、提案内容以前に営業活動のやり方に首をかしげてしまいました。

先日のことです。平日の午前10時頃、携帯電話に着信が。出てみるとサブ口座に使っている銀行からです。

「××銀行の○○と申します。平素は△△カード(この銀行傘下のクレジットカード会社)発行のクレジットカードをご利用いただきありがとうございます。その件で少しお時間いただいてよろしいでしょうか」

こんなことを言われて一瞬ドキッとします。クレジットカードの決済で事故でも起こしたのか、あるいは不正請求でもあったと思ったからです。仕事中だったのですが、慌てて席を外し、オフィスの外に出て話を聞いてみる。ところが電話の続きを聞いてまたもやびっくり。

「当行が発行しておりますカードローンのご案内をさせていただきたいと思いまして」

いやほんと、バカかと思いました。「クレジットカードの件で」などと言われてこちらは一瞬身構えたのに、まさかカードローンの営業とは。速攻「ああ、いま仕事中で手が離せないので、けっこうです」と言って電話を切る。

また、別の日の午後4時頃、やはり仕事が忙しいさなかに、またもやその銀行から携帯電話がかかってくる。出ると、投資信託の勧誘です。すぐに断って電話を切ったのですが、数分後にまた着信。なんと同じ銀行の別の行員からで、今度は住宅ローンの営業。なんなんだ、この銀行は。(恐らく会社の命令で行員が一斉に勧誘電話をかけまくっているのでしょう。)

もちろん銀行も営利企業ですから、営業活動をするのは当たり前だというのは分かります。しかし、ちょっと非常識じゃないですか。会社勤めのサラリーマンに対して平日の午前中や終業時間前に電話で勧誘して、まともに対応してもらえると思ってるの? こっちは仕事中ですよ。かえって逆効果じゃないんですかね。

こういった馬鹿げた営業活動をしていることで、銀行自身が損をしていると思う。営業対象がまともに話を聞くような状態ではないタイミングで、いくら電話攻勢をかけたところでたいして効果はないだろうし、逆に印象を悪くしてしまっている。実際に私のその銀行に対する印象は大幅に悪化しました。

最近、銀行のビジネスモデル転換の必要性が叫ばれています。メガバンクなどは大幅な人員削減にも取り組むとか。そういった経営改革は大いに結構なことですが、それ以前にもっと近代化すべき点が多々あるのでは。あまりに営業手法が原始的なうえに、顧客の都合を無視した自分勝手な振る舞いがいまだに多い。顧客が仕事中にもかかわらず勧誘の電話をかけてくるなどは、その典型です。まずは、こういった点を改善するだけで、もっと顧客との関係は改善されると思うのですが、いかがでしょうか。



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