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2018年1月12日
驚きの好成績を叩き出す―ひふみ投信の2017年12月の運用成績
サテライトポートフォリオの一部として保有している「ひふみ投信」の2017年12月次運用報告が出たので定例ウオッチです。2017年12月の「ひふみ投信」の騰落率は+4.5%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.6%でした。前月に続いて参考指数を大幅にアウトパフォームしました。純資産残高は12月29日段階で1199億円(前月は1046.8億円)、受益権総口数は23,121,778,560口(前月は21,453,149,599口)でした。ひふみマザーファンドの純資産残高も5829.6億円(前月は4973.1億円)となりました。運用残高が急拡大したことで運用の機動力低下などから成績の低下が心配され続けている「ひふみ投信」ですが、あいかわらず勢いが止まりません。受益者がこんなことを言うのも変ですが、驚きの好成績を叩き出しています。
2017年12月は国内外ともの株式相場は好調だったのですが、さすがにこれだけインデックスを上回る成績を上げるとは想像していませんでした。運用報告書によると12月に入ってから外需成長株への投資を減らし、内需株へのシフトを進めたそうです。通信工事関連や高成長消費関連、建設土木関連、人材関連などで相場全体の上昇の中で出遅れていた銘柄を積極的に組入れたとか。こうしたポートフォリオの組み換えが成功したということでしょう。「お見事!」としか言えません。
今後に関して最高運用責任者の藤野英人さんは「大型バリュー株への比率を高めていくことを検討しています」と書いています。大型バリュー株は相対的に出遅れが目立ち、とくに商社や金融といった銘柄に割安感があるとのこと。逆に中小型株は過熱感があることから、割安感のある大型株との兼ね合いを意識することが重要になるとしています。「ひふみ投信」といえば中小型株ファンドだと勘違いしている人もいるようですが、決してそうでありません。相場の状況によっては大型株も積極的に組み入れる融通無碍さこそ、アクティブファンドの真骨頂といえそうです。
また、新規組入れのSGホールディングス(9143)が組入れ比率トップに躍り出たのも驚きです。佐川急便のホールディング会社ですが、新規上場銘柄をここまで大胆に組入れるとは、思いきった投資判断でしょう。ただ、個人的には物流企業への投資というのは悪くないと思います。物流業界はこれまで過当競争による疲弊が課題でしたが、ここにきて大手が相次いで値上げに踏み切るなど、明らかに業界構造に変化の兆しがあるからです。そして物流需要自体はEコマースや製造業におけるマスカスタマイゼーションを背景に急拡大する可能性があることも見逃せません。
大胆なポートフォリオの組み換えによって今後の運用がどうなっていくのか非常に気になるし、受益者の1人として楽しみでもあります。引き続き頑張って欲しいと思います。
さて、月次運用報告書に先立って発表された中間レポート恒例の組入れ銘柄紹介です。今回はコスモス薬品(3349)。西日本を中心にドラックスストアチェーンを展開する企業です。とくに九州地方で圧倒的なシェアを持つとか。薬品だけでなく食料品などの取り扱いも多く、日常の買い物需要にも対応した店舗展開に特徴があるそうです。藤野さん好みの“ヤンキーの虎”銘柄といったところでしょうか。
『ヤンキーの虎』
【ご参考】
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また、ひふみ投信と同じマザーファンドに投資する確定拠出年金専用ファンド「ひふみ年金」がSBI証券とイオン銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo)プランでラインアップされています。SBI証券とイオン銀行のiDeCoはともに運営管理手数料が無料であり、低コストインデックスファンドをそろえた商品ラインアップも素晴らしく、iDeCoの選択肢として最有力です。こちらもネットから無料で簡単に資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン、イオン銀行確定拠出年金プラン
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