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2017年12月20日

今こそ「EXE-i」にテコ入れを―2017年12月の個人型確定拠出年金(iDeCo)積立と運用成績



あいかわらず好調な相場が続いています。このためSBI証券で積み立てている個人型確定拠出年金(iDeCo)の含み益もますます増えてきました。このほど12月の積み立てが約定しましたが、累積リターンも+20.5%と、ついに20%台に乗せてきました(12月19日現在)。さすがに、そろそろリバランスが必要ですね。そんな中、iDeCoを巡って金融機関の競争が一段と激しくなっています。とくにSBI証券のライバルである楽天証券は商品ラインアップをさらに強力にしてきました。こうなると、SBI証券のiDeCoプランに加入している者からすれば対抗策が欲しいところです。そこで、今こそiDeCoプランにラインアップしている低コストパッシブファンドシリーズ「EXE-i」にテコ入れするときではないでしょうか。

今回買付けたファンド・商品はいつもの通りです(カッコ内は信託報酬)。

【個人型確定拠出年金(SBI証券iDeCoプラン)】
三井住友・DCつみたてNISA・日本株式インデックスファンド(0.16%)
DCニッセイ外国株式インデックス(0.21%)
EXE-i新興国株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.131%程度)
EXE-iグローバル中小型株式ファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.104%程度)
三井住友・DC外国債券インデックスファンド(0.21%)
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド(0.52%)
EXE-iグローバルREITファンド(0.23%+投資対象ETF信託報酬0.114%程度)
あおぞらDC定期

SBI証券のiDeCoプランは低コストなインデックスファンドが揃っていますが、嬉しいことに「DCニッセイ外国株式インデックス」の信託報酬が2018年1月18日から0.189%に引き下げられます。これでSBI証券のiDeCoプランの魅力が一段と高まったと思ったのですが、その後、ライバルである楽天証券のiDeCoプランに「楽天・バンガード・ファンド」シリーズがラインアップされることに。
【関連記事】
「楽天・バンガード・ファンド」が楽天証券のiDeCoに採用―楽天証券のiDeCoプランの魅力が増しました

SBI証券からすれば、これは脅威でしょう。なにしろ「楽天・バンガード・ファンド」は極めて低コストな上に、投資する海外ETFが“バンガード”であるという点に大きなブランド力がありますから。このままでは新規加入者の獲得競争で楽天証券に後れを取る可能性があると思います。

そこで既にSBI証券のiDeCoに加入している者としてアドバイス。ここはひとつSBIグループの強みを生かして、やはり海外ETFに投資する「EXE-i」シリーズを使ったテコ入れをしてみては。具体的には、このほど設定された以下の超低コストファンドをSBI証券のiDeCoプランに投入するのです。

EXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンド(実質的な運営管理費用:0.15%程度)
EXE-iつみたて新興国株式ファンド(実質的な運営管理費用:0.1948%程度)

その上で、さらに既存の「EXE-i」シリーズ5本も信託報酬を「EXE-iつみたて」シリーズ並みに引き下げる。そうすれば楽天証券のiDeCoプランを上回る競争力のある商品ラインアップとなると思うのですが、いかがでしょう。

iDeCoは60歳まで原則換金できず、他の金融機関のプランに移換するのも非常に手間がかかる上に移換手数料も必要です。ということは金融機関からすれば先行者利益が大きいわけですから、とにかく新規加入者獲得が非常に重要になる。早くからiDeCoに力を入れてきたSBI証券ですから、楽天証券など後発組の追い上げをかわす上でも、ここが勝負どころのはず。ぜひ期待したいと思います。

【ご参考】
iDeCoプランの選択肢としてお薦めなのは運営管理手数料が無条件無料で低コストインデックスファンドをそろえるSBI証券、楽天証券、マネックス証券、イオン銀行、松井証券です。iDeCoへの加入を検討している人は、これら金融機関のプランも研究することをお勧めします。いずれもネットから無料で資料請求できます。⇒SBI証券確定拠出年金プラン楽天証券確定拠出年金プランイオン銀行確定拠出年金プランマネックス証券確定拠出年金プラン松井証券確定拠出年金プラン

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また、iDeCoは、やや制度が複雑なので解説書を読んで研究するのも良いでしょう。最新の情報を盛り込んだ解説書としては大江英樹さんの『はじめての確定拠出年金投資』山崎元さんの『確定拠出年金の教科書』竹川美奈子さんの『一番やさしい! 一番くわしい! 個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)活用入門』田村正之さんの『はじめての確定拠出年金』を挙げておきます。







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