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2017年10月1日

弟の企業型確定拠出年金の商品選択にアドバイス―「みずほ信託銀行インデックスファンドS」シリーズは驚きの低コスト



先週のことですが、近所に住んでいる弟が「ちょっと教えてくれ」と急に私のところにやってきました。じつは弟の勤務先が加入してた厚生年金基金が解散し、今年10月から企業型確定拠出年金(企業型DC)に移行するのです。そこで購入商品の配分指図書を出さなければいけないということで、どの商品を選べばいいのか聞きにきたわけ。普段は兄を兄とも思わぬ傍若無人な弟ですが(年齢差が1歳しか違わない兄弟は、そうなりがち)、久しぶりに兄貴としての威厳を見せつけることができました。

弟は普通の工場労働者ですから、とくに継続的に資金投入する投資はしていません。私と同じく祖父から譲渡された関西電力の株を少し持っているのと、あとは趣味的に高配当銘柄と株主優待銘柄を少しだけ保有しているくらい。なので、ポートフォリオを組んでの本格的な国際分散投資は今回の企業型DCが初めての経験となります。

そこでまずは国際分散投資の基本をレクチャー。株式と債券の値動きが異なること、国内株式だけでなく外国株式にも投資することで様々な国・地域の成長を取り込めること、外国株式や外国債券に投資する際の為替リスクなどについて説明しました。このときに役に立ったのが、いろいろなインデックスファンドシリーズ特別サイトにあるシミュレーションツール。あくまで過去の実績ですが、例えばリーマンショックの時はどれくらいの含み損が出るのかをビジュアルに紹介できるので助かります。弟も異なる資産カテゴリーに分散することでリスクを低減できる仕組みが理解できたようです。

それで具体的な商品の選択です。弟の場合、今後も継続的に資金を投入するのはこの企業型DCだけのつもりですから、とりあえず企業型DCの中だけでポートフォリオを完結させることに。全資産を含むアセットアロケーションを考えてDCはリスク資産100%にする考え方も教えましたが、「将来の年金が大幅に減るリスクは抑えたい」という希望もあったからです。そんなわけで選んだ商品は以下のようになりました(信託報酬は税抜)。

みずほ信託銀行国内株式インデックスファンドS(信託報酬:0.115%)
みずほ信託銀行外国債券インデックスファンドS(信託報酬:0.12%)
みずほ信託銀行外国株式インデックスファンドS(信託報酬:0.13%)
みずほDC定期預金

各商品の配分比率は公開しませんが、ポイントはとにかく信託報酬の安いファンドを選ぶこと、そして異なる資産カテゴリーにきちんと分散することです。その点、弟の勤務先の企業型DCの運営管理金融機関、みずほ銀行のプランは優秀でした。インデックスファンドは「みずほ信託銀行インデックスS」シリーズというのが、驚きの低コストです。企業型DCは加入企業の従業員に対して事実上の強制加入なのですから、これぐらい低コスト商品を用意してしかるべきなのです。

それにしても「みずほ信託銀行インデックスファンドS」シリーズは素晴らしいコスト水準です。みずほ銀行、みずほ信託銀行は思い切って一般販売を開放すればいいのに。それこそ「つみたてNISA」対象ファンドとしてかなり売れると思うのですが。

さて、ポートフォリオを決定すれば、あとは基本的にほったらかしでいい。ただ「年に1回でいいから資産配分を確認してリバランスすること」をアドバイス。あと、マッチング拠出もできるとのことなので、無理のない範囲でマッチング拠出することも勧めました。弟も納得したようです。「さすがFPの資格を持っているだけのことはある。会社の説明会を聞いただけではわからんかったことが、よくわかった」と言われました。エッヘン。

既にインデックス投資をやっている人の中には、私のようにひょんなことから身近な人がインデックス投資をしなければならなくなるケースもあるはず。もしかしたらアドバイスを求められることもあるかも。そういうときに、できるだけ丁寧に教えてあげることで、少しでもインデックス投資が普及すればと思います。
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※記事を書いている途中に思い出しましたが、弟にインデックス投資をレクチャーすると言えば、ちんあおさんの記事が秀逸。とくに「ちんあおラップ」は、いつ読んでもジワる。

弟から確定拠出年金について聞かれた答えた(ちんあおの小さなお金のブログ)



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