2020年2月19日

個人で解決できない問題は悩むだけ無駄―新型コロナウイルスが不安でも動かない



新型コロナウイルス感染症の発生で世の中の不安感が急速に高まってきました。おりしも日本の2019年10~12月GDP成長率が大幅なマイナスになったことが発表され、株式相場も一気に軟調の兆しです。こうなってくると個人投資家としても現在のポジションをどうするべきか考えどころでしょう。場合によっては一時的に手仕舞いした方が良いと考えている人も多いかもしれません。私の場合、こういった先行きがまったく読めない場合、基本的にニュートラルのポジションを維持するようにしています。つまり、なにもしないということ。なぜなら、個人で解決できない問題は悩むだけ無駄だと思っているからです。
2020年2月17日

共働き世帯の資産形成が進まない理由



我が家もそうなのですが、いまや共働き世帯は社会の主流になりつつあります。やはり1馬力よりも2馬力の方が経済的にはぐっと楽になるのですが、フィデリティ退職・投資教育研究所によるサラリーマン1万人アンケート調査によると奇妙なデータが浮かび上がりました。「共働き世帯は、世帯年収が高いのにもかかわらず世帯資産は少ない」「共働き世帯はあまり資産形成が進んでいない」のだとか。

共働き世帯の資産形成は進んでいない(フィデリティ退職・投資教育研究所)

あくまでアンケート結果に基づくものですから、正確な統計上のデータではありません。このため本当に共働き世帯の資産形成が遅れているのかは確証が持てないのですが、一つの兆候を表していると考えると、なんとも不思議な感じがしました。そこで、共働き世帯の資産形成が進まない理由として、どのようなものがあるのか考えてみました。
2020年2月15日

なぜか人気が高まる新興国株式―今月下旬に現地調査に行きます



新型コロナウイルスによる肺炎流行で中国だけでなく日本を含めた世界経済への影響が懸念されています。ところが不思議なことに、米国では新興国株式への人気がジワジワと高まっているとか。モーニングスターによると、米国籍オープンエンドファンド(ETF含む)のうち新興国株式ファンドへの資金流入が3カ月連続で増加しているそうです。

米国籍投信、新興国株式にマネー流入―新型肺炎拡大の「中国」も活況(モーニングスター)

私は新興国投資大好き人間なので、これは無視できません。ちょうど今月下旬から仕事でインドネシアとマレーシアに出張する予定なので、なぜ新興国株式が注目されるのか現地調査してこようと思います。
2020年2月13日

“事故は買い、事件は売り”か―ひふみ投信の2020年1月の運用成績



サテライトポートフォリオで積立投資している「ひふみ投信」の2020年1月次運用報告書が出ましたので定例ウオッチです。1月の騰落率は-2.9%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は-2.1%でした。純資産残高は1月31日段階で1270億円(前月は1330億円)、ひふみマザーファンドの純資産残高は6865億円(前月は7279億円)となりました。年明け早々の米国・イラン関係の緊張や新型コロナウイルス問題で波乱含みの相場となっており、ひふみ投信も参考指数を若干アンダーパフォームしてしましました。それでも先行きに関しては強気の姿勢を見せています。相場格言にある“事故は買い、事件は売り”といったところでしょうか。
2020年2月11日

確定申告の準備―今年は医療費控除に挑戦します



遅ればせながらですが2019年分の確定申告の準備を始めました。あいかわらず締め切り間際にならないとやる気にならない性格なのが悲しいところです。とはいえ米国の個別株に投資しているので外国税額控除で二重課税されている税金の一部を取り戻す必要がありますし、国内の個別株投資でも少しばかり損益通算による繰越損があるので、やはり払い過ぎた税金を返してもらわなければなりません。さらに昨年は胆石症の手術を受けたりしたので医療費もそれなりの額になっています。なので今回は初めて医療費控除にも挑戦します。
2020年2月9日

GPIFの2019年10~12月の運用成績は+4.61%―年金積立金の役割は“緩衝材”



年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の2019年度第3四半期(10~12月)運用状況が発表されましたので定例ウオッチです。10~12月の期間収益率+4.61%、帳簿上の運用益は+7兆3613億円でした。市場運用開始来の収益率は年率+3.23%となり、運用資産額は168兆9897億円となりました。

2019年度第3四半期運用状況(速報)(GPIF)

世界的に株式相場が好調だったことでGPIFの運用資産も大幅に増加し、資産総額は過去最高となっています。そうなるとメディアではとくに話題にならないというのも毎度のことです。ただ、収益の増減に関わらずGPIFの運用結果に一喜一憂するべきでもありません。なぜなら、年金積立金の役割は、あくまで年金財政における“緩衝材”だからです。

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