2017年5月13日

株式や投資信託を子供名義にするのは最高の投資教育



日本で投資が一般的に普及していない理由ひとつに投資教育が不十分だということがあります。いろいろと制度的な充実が必要なのは事実なのですが、結局のところ投資教育やさらに広義の金融教育というのは家庭でやるしかないのかなとも思います。では、家庭での投資教育としてどういった方法があるのでしょうか。これについては個人的に有力な方法だと思うのが、少額でいいから株式や投資信託・ETFを子供名義のすることではないでしょうか。つまり、子供のうちから投資を経験させてしまう。そうすれば、物心ついたときには子供は子供なりに「投資って、こういうものなんだ」ということを自然と理解するようになる場合が多いのです。
2017年5月12日

そろそろインデックスファンドの新規設定も打ち止めに



モーニングスターになかなか興味深い記事がアップされました。

インデックスファンドシリーズ勢力図―熾烈なコスト競争、古参の逆襲開始?(モーニングスター)

ここ数年、インデックスファンドの純資産総額が大幅に増加し、ファンド間の競争も激化したことでコストが大幅に低下しているということです。同時に、インデックスファンドシリーズの勢力図も大きく変わったということです。「SMT」や「eMAXIS」といった古豪ファンドのシェアが低下し、「ニッセイ」「三井住友・DC」「たわらノーロード」「iFree」といった新しいファンドへの資金流入が続いています。やはりインデックスファンドというのは、コストが安くないとまったく競争力を発揮できないといういい例でしょう。一方、記事の指摘とは別の印象も持ちました。それは、インデックスファンドの数があまりに多すぎるということです。
2017年5月10日

現金比率を高めて急落リスクに備える―ひふみ投信の2017年4月の運用成績



「ひふみ投信」の基準価額がこのほど4万円を超えました。日本ではいまだに投資信託の基準価額が大きいと「割高だ」などと頓珍漢なことを言う人が多いので(驚くべきことに金融機関の営業担当者の中にすらいます)、そういった投信の仕組みに対する根本的な無理解を打破する上でも、さらなる基準価額上昇を期待したいところです。また、レオス・キャピタルワークスとしても運用総額が3000億円を超えました。独立系運用会社としては立派な数字です。わずか数年前まではSNS上で藤野英人社長が大手運用会社の関係者から直接「ゴミ投資家」といった揶揄の言葉を投げかけられていた様子を目の当たりにしていた受益者の一人として感慨深いものがあります。その「ひふみ投信」の2017年4月次運用報告書が出たので定例ウオッチです。「ひふみ投信」の4月の騰落率は-0.2%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+1.3%でした。純資産残高は4月28日段階で528.6億円(前月は496.1億円)、受益権総口数は13,478,504,031口(前月は12,512,291,598口)となり、引き続き大幅な資金流入が続いています。
2017年5月9日

毎月分配金を欲しがる人には個人向け国債とETFを薦めなさい―お薦め商品を考えてみました



今回の記事は先日の記事の応用編です。金融庁に激しく批判されたことで金融機関も毎月分配型投信の販売がやりにくくなっているわけですが、一方でリタイア層を中心に長期的な資産の成長ではなく定期的なインカムゲインを現金で得たいというニーズは確かに存在します。こういうニーズに対して金融機関はどのように応えるべきでしょうか。私は「それでも毎月分配金が欲しいんや!」という人に対して金融機関は毎月分配型投信のような歪な商品ではなく個人向け国債とETFを組み合わせたポートフォリオを薦めるべきだと考えています。そこで“もし私が証券会社の営業マンだったら”という仮定で、ひとつ商品提案してみましょう。
2017年5月7日

毎月分配型投信の衰退は「投信不信」の顕在化ではなく「正常化」への第一歩



ゴールデンウィーク最終日ですが、日経新聞の1面記事がなかなか強烈で、SNSなどを見ていると金融クラスターをザワつかせています。

投信不信 迷うマネー 金融庁批判で「毎月分配」自粛 14年ぶり資金流出(「日本経済新聞」電子版)

金融庁が毎月分配型投資信託を激しく批判したことで金融機関が販売を自粛したところ、投信の販売自体が細ってしまったという笑えない話です。やや論理構成に疑問もある記事ですが、全体としての趣旨はわかります。そして結論が「毎月分配型の販売自粛があぶり出したのは根深い投信不信だった」とのことですが、別にそれを嘆く必要はないと思う。なぜなら毎月分配型投信の衰退は「投信不信」の顕在化ではなく「正常化」への第一歩だと思うからです。
2017年5月6日

株主優待投資家さんたちとのオフ会に参加しました―株主優待狙いの投資は意外と難易度が高い



先日、ゴーヤーちゃんぷるさんからお誘いいただいて、インデックス投資家と株主優待投資家による合同オフ会に参加しました。肝心のゴーヤーちゃんぷるさんが体調不良で当日欠席するなどアクシデントもあったのですが、なかなか普段は交流することの少ない株主優待投資家さんたちとの交流は興味深いものがありました。私は基本的に過剰な株主優待制度に対して批判的なのですが、貧乏な“庶民”でもあるので「株主優待券が使える店でお得に飲みましょう」と言われると、ホイホイ出ていくのです。

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