2017年2月14日

久しぶりにリバランスを実行―新たに「たわらノーロード新興国株式」を購入しました



年初にブログで書きましたが、通常の特定口座で積立投資しているインデックスファンドのポートフォリオ配分が目標ポートフォリオ配分から大きく乖離していました。

ちょっとリバランスが必要だ―2016年末の積立投資ポートフォリオ

このためめ久しぶりにリバランスを実行しました。ノーセルリバランスで済まそうかとも考えたのですが、それだと新規投入する資金がけっこう大きくなることが判明。あまり無理に資金を投入したくなかったので、今回はオーソドックスにオーバーウエイトになっている先進国債券インデックスファンドを一部売却し、アンダーウエイトになっていた新興国株式インデックスファンドを追加購入しました。若干の課税が生じますが、こればかりは仕方ありません。また、今回から新たに新興国株式インデックスファンドは「たわらノーロード新興国株式」を購入することにしました。
2017年2月13日

輝き始めた「受益者還元型信託報酬」―低コスト競争の次の焦点になるのでは



三菱UFJ国際投信が新規設定する超低コストインデックスファンド「eMAXIS Slim」について少し厳しい批評を書いてきましたが、実はこの商品には素晴らしいポテンシャルも秘められています。「eMAXIS Slim」の最大の特徴は「常に業界最低水準の信託報酬を追求する」ことです。しかし、あくまで他社の競合ファンドの信託報酬水準に横並びするだけで、主体的に最低水準を更新しようとはいないと見られててしまい、実際に私も最初はそう考えていました。ところが目論見書を読むと、なんと将来的には“常に単独で業界最低水準の信託報酬”を維持し続ける可能性があるのです。ポイントは「eMAXIS」シリーズに導入されている「受益者還元型信託報酬」の仕組みです。これまで「有名無実」などと冷笑されてきた仕組みが、ここにきて急速に輝き始めました。
2017年2月12日

三菱UFJ国際投信と「eMAXIS」が今すぐにしなければならないこと



三菱UFJ国際投信がインデックスファンド「eMAXISシリーズ」の中に新たに超低コストインデックスファンドのサブライン「eMAXIS Slim」をラインアップするという奇策に出たわけですが、私も含めて諸手を挙げて歓迎とはなっていません。その理由は、「eMAXIS」の既存ファンドの信託報酬引き下げがほぼ不可能であることを事実上、認めてしまったように解釈されているからです。何しろ「eMAXIS」はシリーズ全体で純資産残高合計が2300億円を超えるシリーズですから、いまでもeMAXISをコアにインデックス投資を続けている人が少なくない。そんな既存ファンドの受益者が、なんとなく切り捨てられたという印象を持ってしまったことが今回のモヤモヤ感の原因の一つでしょう。そういった「eMAXIS」既存ファンドの受益者のモヤモヤ感を解消するために、そしてフィデューシャリー・デューティーの観点からも、三菱UFJ国際投信が今すぐしなければならないことがあると思います。
※ややこしいですが、本文ではインデックスファンドシリーズとしてのeMAXISを「eMAXISシリーズ」、既存ラインアップのファンドを「eMAXIS」、新規設定された「eMAXIS Slim」は、そのまま「eMAXIS Slim」と表記します。
2017年2月11日

「eMAXIS Slim」登場の歴史的意味―インデックスファンドの低コスト競争は新たな局面に入った



三菱UFJ国際投信の低コストインデックスファンド「eMAXIS」の信託報酬が引き下げられるという報道があったのですが、結局は新たに低コストラインとして「eMAXIS Slim」が設定されることになりました(設定日2月27日)。

インデックスファンド『eMAXISシリーズ』に、業界最低水準の運用コストをめざす新たな仲間、『eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)』を追加(三菱UFJ国際投信)

やはり報道にあったように、他社の競合ファンドに対して「業界最低水準」の信託報酬を追求すると明言したファンドの登場は画期的です。これから新たにインデックス投資を実行しようとしている人にとっては、有力な選択肢となるでしょう。一方、eMAXISの既存ファンドの信託報酬引き下げが実現できなかったことは、私も含めて既存ファンドの受益者にとってなんとも寂しい結果でした。改めて日本において既存ファンドの信託報酬引き下げが、いかに構造的に難しいことであるかが鮮明になったからです。同時に「eMAXIS Slim」の登場は、インデックスファンドの低コスト競争が新たな局面に入ったことを示しているのかもしれません。それこそが、三菱UFJ国際投信の意図とは別に、「eMAXIS Slim」登場の歴史的意味です。
2017年2月9日

MUFGは恐ろしいことをやろうとしている―eMAXISの信託報酬が"業界最低水準"に引き下げられるとの報道



2月8日付の日経新聞夕刊に三菱UFJ国際投信がインデックスファンドシリーズ「eMAXIS」のうち4ファンドの信託報酬を業界最低水準にまで引き下げるとの報道がありました。

三菱UFJ国際投信、投信手数料「常に業界最低」に(「日本経済新聞」電子版)

すぐさま三菱UFJ国際投信が報道に関するプレスリリースを発表したのですが、その文面もなかなか意味深長だったので思わずざわついてしまいました。

本日の日本経済新聞夕刊掲載記事について(三菱UFJ国際投信)

形式的には報道を否定しているのですが、「正式な情報は後日プレスリリースにてお知らせ致します」ということは、なんらかの動きがあるということを意味していると考えるのが自然だからです(翌日、プレスリリースが訂正され、現在はこの文言は削除されています)。「古豪、遂に動くか!」と思わずにはいられません。正式発表があるまで断定的なことは言えませんが、報道が本当なら日本におけるインデックス投資の分野においてとんでもないインパクトを与える可能性があります。それは同時に、三菱UFJ国際投信というよりもMUFGとして、恐ろしいことをやろうとしているとさえ思えるのです。
2017年2月8日

非トランプ銘柄にシフト―ひふみ投信の2017年1月の運用成績



私はかなり多くの銘柄の投資信託を保有していますが、月報や運用報告書を読むのが楽しみな商品といえば、ひふみ投信ということになります。2017年1月次運用報告書が出たので今月も読んでいこうと思います。ひふみ投信の2017年1月の騰落率は+2.8%、参考指数であるTOPIX(配当込み)の騰落率は+0.2%でした。"トランプ・ラリー"が一服し、逆に"トランプ・リスク"への懸念が囁かれるようになる中で株式相場も方向感を失っているのですが、ひふみ投信は思い切って"非トランプ銘柄"へのシフトを進めたことで参考指数を大きくアウトパフォームしました。あいかわらず見事としか言いようがありません。1月31日段階での純資産残高は376.3億円(前月は363億円)、受益権総口数は10,225,942,798(前月は10,136,873,864口)となり、こちらも引き続き順調に拡大しています。

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