2017年3月28日

"iDeCoハラスメント"をするような昭和脳はさっさと引退しろよ



今年1月から個人型確定拠出年金(iDeCo)の加入資格者が大幅に拡大されたことで、新たにiDeCoに加入したり、あるいは加入しようとしている人も多いことでしょう。ところがiDeCoの加入手続きは意外と面倒なもので、書類不備で出し直しとなった人も多いようです。そこで運営管理機関である金融機関もいろいろと知恵を絞っているという記事がありました。

面倒な個人型DCの加入 スマホやロボアドがお手伝い(NIKKEI STYLE)

日経新聞の田村正之編集員の記事なので、いろいろと参考になるのですが、ひとつ気になったのが"iDeCoハラスメント"なるものが起きているという指摘です。こういうのって、すごく不愉快ですな。炎上覚悟できついことを書くと、「"iDeCoハラスメント"をするような昭和脳はさっさと引退しろよ」と言いたくなります。

iDeCoハラスメントとは何かと言うと、田村さんは次のように書いています。
会社員はイデコ加入資格があることを示す事業主の証明が必要。しかし中小企業などではイデコがどんな制度かよく理解していない例がある。「このため手続きを渋る“イデコハラスメント”も起きている」(FPの山中伸枝氏)。

実はこの問題は以前から指摘されていて、少し古い記事ですが「日経ヴェリタス」2016年12月25日~31日号63面の「金融記者座談会 放電塔」でも、やはりFPの山中さんの指摘を紹介する次のような記者の発言がありました。
DCに詳しいファイナンシャルプランナー(FP)の山中伸枝さんは「iDeCoハラスメントに気をつけて」と注意を呼びかけてるよ。これまでも加入資格のあった企業年金のない会社員が上司に在籍証明のハンコをもらおうとしたら、「投資するヒマがあったら仕事しろ」なんて嫌味を言われたケースがあったとか。山中さんは「せっかく若い層が資産形成できる機会の邪魔をしないで」とクギを刺していた。
こういう上司こそ、まさに昭和脳の典型。そもそもiDeCoの運用というのは毎月拠出金を淡々と積み立てて、たまにリバランスするぐらいですから仕事に差し障るわけがありません。その意味で自分の無知を棚に上げて嫌味を言っている段階で度し難いわけですが、それ以上に不愉快なのは、こういった昭和脳の持ち主は、今の若い世代が抱えている将来不安に対する想像力の欠如が救いがたいからです。

iDeCoに加入しようとしている若い人というのは、せっせと国民年金・厚生年金の保険料を納めている人たちです(そうでないとiDeCoの加入資格がありません)。そういった相互扶助を維持するための責務を果たした上で、さらに自助努力によって先行きの厳しい年金制度を補おうとしている。そういう真摯な気持ちに対して嫌味を言う上司とは、いったい何なんだと思う。日本の公的年金は一種の賦課方式ですから、若い人が支払っている公的年金保険料は、いずれこの嫌味を言っている上司の年金原資となるわけですよ。本来ならこの上司は嫌味どころか「(私たちのために)しっかりと年金保険料を支払った上で、自助努力までするとは立派な心がけですね」といって励ますべきではないのか。

ようするに"iDeCoハラスメント"をするような上司は、無知である上に想像力が欠如している。そいう昭和脳には「さっさと引退しろよ」と言いたいくらい。さっさと引退して、しっかりと年金をもらって人生をエンジョイしてください。そうすれば、少なくとも若者の邪魔をしない分だけ双方にとってハッピーなはずです。

私も40歳になったことで職場では年下の方が多くなってきました。かつて自分がそうだったように、今の若い人たちにも、お金のことに限らず、いろいろな悩みがあるはずです。そうした悩みに対して若い人は若い人なりに考えて行動しているものです。だったら、それに対して年長者は、しょもない嫌味を言うよりも、応援すべきでしょう。昭和脳の最後尾の世代として、心底そう思います。

さて、厳しいことを書いたので(炎上したら怖いなぁ)、最後にiDeCoに関するお得情報をひとつ。もっとも低コストなiDeCoプランを用意している楽天証券が「iDeCoお役立ち本プレゼントキャンペーン」を実施しています。2017年3月24日~4月28日までに楽天証券iDeCoプランを申込請求すると抽選で200名に以下の4冊の中から好きな1冊をプレゼントするそうです。





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【ご参考】
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